【Report】リアルサイエンスマイスター

科学実験教室などの活動がきっかけで出会った講座があります。
その名も、

「リアルサイエンスマイスター養成講座」

本講座は、秋山仁さんのNPO法人「リアルサイエンス」が主催しており、体験型の実験プログラムを理科教員にレクチャーするというものです。

まさに運命的に出会いまして、本日はこちらの本講座に参加して感じたことを書きたいと思います。

<講座との出会い>

ある日、会社の社内HPに「理科教育者募集」といった欄を見つけ、すぐさま実験教室のPRと履歴書を事務局に送りました。

まさか新人にそんなチャンスが来ることもないだろう、

そんなことよりそろそろエンジニアの仕事覚えてください><

なんて言われてしまうかと思いきや、

「当選しました。受講料免除します。頑張ってください。」とのお返事。

なんでも想いは伝えると良いことがありますね

そして、教材をいただいていざ参戦

社会に出てからも、日々勉強です

小中高の理科教員の方々、
私の勤める会社を定年退職された方、
同じカンパニーの部長殿とそうそうたるメンバーがいらっしゃいました。

当日の雰囲気はこちら

<講座開始>

講座開始早々、以下の質問を投げかけられました。

「皆様は学生の頃、どちらのテスト問題が多かったでしょうか。」

①「コロンブス新大陸発見(  )年」(  )を埋めよ。

②「コロンブスが新大陸発見後の人々の世界観がどう変わったか」を述べよ。

私自身学生時代のテストを振り返ると、①が多かった記憶があります。
実は、

①→情報処理能力を養う問題。

②→情報を繋いで編集する、物事を複眼的に見る力を養う問題。

であり、培われる能力が異なるそうです。

そして、②の問題を解決する能力こそ今後の科学教育で養うべきであると、提唱されていました。

ちょっと難しいですが、
確かに化学でいえば、
元素記号を「水平リーベー」で覚えているかを重要とするのではなく、

ある結果(化学変化前と後等)を自分のものにして、予測を立てていくプロセスが重要であるということですね。

一方、高校教員をされている方からはこんな率直なご意見も。

「どうしても定められた期間に単元を終わらせなければいけないため、学校の授業ではプロセスばかりを重視できない現状もある。

しかし、一度の実験がきっかけとなり、理科に興味を抱く子がいることも実感しているため、プログラムをいかに楽しくしていくかが課題である。」

このお話を伺ったとき、純粋に”教員”の大変さを感じました。

色々な制約がある中でも子供たちに理科の面白さを伝えるべく、日々努力されている。

きっとひとつの授業を行うにも、その裏では多くの時間を費やして準備されているのだと感動しました

私自身も学生の頃、

プリズムを使った「虹の原理を推測する実験」で現象を解明するプロセスを学んでから、理科がまるで違う科目になったかのように楽しくなりました。

前回の「みきらぼ実験教室」もそういった面白さの発見の場になっていれば嬉しいと思いました。

<おわりに>

その後具体的な実験プログラムをご教示頂いたり、

皆様と意見交換する時間がたくさんありました。

みきらぼもただの実験工作にならないような工夫が必要ですね。。

皆様も興味がある方は、是非参加されてみてくださいね