2018年11月10日にカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)にて開催された「I♡STEM」ワークショップに協力しました!
「I♡STEM」とは、カリフォルニア大学にあるWomen’s CenterとWiSEが共催する、女子中高生に向けたSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)プログラムです。
日本でも多くの大学や企業で女子中高生向けのプログラムが実施されていますが、”STEM”という教育モデルが提唱されたアメリカでの取り組みにぜひ協力したいと思い、単身アメリカに行ってまいりました。
※カリフォルニア大学大学院生の皆様と!
~STEM Workshop~
大学院生がメイン講師となる、女子中高生にSTEMワークショップです。参加者は、1人3つのプログラムを自由選択で体験することができます。
どのプログラムも大学で学ぶ専門的な内容が盛り込まれていましたが、実際に中高校生が体験するキットには内容に入り込みやすくないような工夫がされています。今回はその一部をご紹介します。
■Physics~Blinded by the Light~
偏光・スペクトル(虹の原理)・光の三原色などがテーマとして扱われました。写真は光の三原色のアクティビティで、3原色のライトを使って光の色を混ぜてみたり、マーブルチョコの色分けをしたりと身近なものを使って光について学べる内容です。
■Chemistry~A song of ice and fire~
屋外で行われたのは、KNO3とC12H22O11の化学反応。本プログラムは、こういった場でないとなかなか体験できないですよね。防具眼鏡をかけてしっかりと装備をしたうえで、分量を計るところ(最初はてこずる…)から体験でき、初めて大学で化学実験を行った時のことを思い出しました。
■Computer Science~Make a computer~
パソコンがたくさん並ぶラボで行われたのは、コーディング。導入では、GoogleのMede with Codeなども使われていました。コーディングで分からなくなったときに自分と近い年齢のメンターがいるのは心強いと思いました。
■Medical Science
リンゴを削って化学物質を埋め込み手術のようなことを行ったり、薬の調合を体験。プログラム内容を考えるときにはいつもどんな材料を使うか選ぶのですが、Medical scienceを体験するときにリンゴが使われていたのはすぐ手に入りますし勉強になります。
大学で学ぶ内容をその分野を勉強した大学院生が教えていることが、とても親近感があり女子高生にとっても良い体験になったのではないかと思いました。また、とにかくアットホームです!
現地では、プログラム内容に関する意見交換やワークショップのお手伝い・インタビュー・科学館への訪問などを行いました。ワークショップと同日に開催されたメンタリングプログラムの概要や、訪問したサンタバーバラの科学館についてはまた後日まとめようと思います。
多くの皆様にサポートをいただき、このような素晴らしい経験ができたこと心から感謝しております。現地で感じたことを活かして、今後とも国内海外問わず精進してまいりたいと思います。
五十嵐美樹(Miki Igarashi)
Twitter:https://twitter.com/igamiki0319