2022年11月7日-9日、『Falling Walls Science Summit 2022』がドイツのベルリンで開催されました。今回、『Falling Walls Science Breakthrough of the Year 2022』サイエンスエンゲージメント部門にて日本人で初めて世界の20人に選出され、ステージでピッチ&サイエンスショーを行いました。
▼『Falling Walls Science Summit』とは？
Falling Walls Science Summitとは、科学、政治、ビジネス、メディアの世界的リーダーとブレークスルーについて話し合う国際的な科学コミュニケーションイベントで、「Falling Walls＝ベルリンの壁崩壊」の記念日に、私たちの時代の課題に対する解決策を見つけて活動している人々が集まります。基調講演やディスカッション、ピッチなどさまざまなプログラムが用意されているなか、サイエンスエンゲージメントの部門では、1人5分のピッチおよび3分の質疑応答で、活動を全世界に向けてプレゼンテーションしました。その様子は、全世界にストリーミング配信もされました。
▼『Falling Walls Science Breakthrough of the Year 2022』サイエンスエンゲージメント部門とは？
サイエンスエンゲージメント部門では、人々の生活に対する長期的な改善と科学的発展に不可欠となるような機会を提供する個人や団体を表彰しています。また、取組の効果が測定可能であり、長期的に持続することも求められています。こうしたなか、私の全国各地でのダンスを取り入れたサイエンスショーなどの取り組みや研究が、66カ国193のプロジェクトの中から20に選ばれて表彰されました。STEM分野に進む女性の割合がOECD加盟国の中でワースト1位である日本において、その課題に取り組んでいる点やダンスと科学の壁を壊したという点が評価され、選出いただきました。「Breaking the Wall between STEM and Dance」というタイトルで、全20プロジェクトの最後から2番目にピッチを行いました。
また、ピッチのなかでは、普段のサイエンスショーでも実施してきたダンシングバターシェイク実験（生クリームをヒップホップダンスでシェイクしてバターを作る実験）も披露いたしました。多くの方々のサポートを得て、お琴の音なども交えたヒップホップ音楽を今回のために制作し披露したところ、大変盛り上がりました！音源制作や衣装制作にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
ダンシングバターシェイク実験
他に選出されたプロジェクトも、各国が抱える課題に対して多様なアプローチが実行されていました。詳しくは、こちらをご覧ください。世界各国で科学を伝える活動や研究を行う皆様と出会うことができて刺激となり、大変貴重な経験となりました。
改めまして、このような貴重な機会をいただきましたFalling Wallsの皆様、これまでサイエンスショーの機会をくださった皆様・ご参加くださいました皆様、いつも活動を応援・サポートいただいております皆様に心より感謝いたします。初心を忘れず、今回の刺激的な経験を活かして活動にも還元できる様に精進いたしますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
五十嵐美樹
