■概要
2019年3月13日(水)、“ドローンが飛ぶしくみ”をテーマとした子ども向けドローン科学実験教室を開催いたしました。ドローンレースを主催する株式会社A.L.I. Technologiesにトイドローンをご提供いただき、実際にトイドローンを飛ばして原理を学ぶプログラムを考え実践いたしました。
科学実験教室当日は、定員を上回る50名の小学生にご参加いただき大変盛り上がりました。今回は実践したプログラムの内容や、当日の様子をブログに書こうと思います。
※トイドローンと五十嵐美樹
■空気の流れを体感してみよう!
ドローンが飛ぶ仕組みに触れる導入として、まず“空気の流れ”について触れる実験を行いました。空気の流れを作るとものはどのような動きになるのか、実験して観察しました。
ドライヤーを上側に向けてスイッチを入れると、下から上に空気の流れができます。ここに風船を近づけると、空気の流れに引き付けられて風船が浮き続けました。ドライヤーを傾けても、風船は落ちずに空気の流れに引き付けられて浮き続けました。
※ドライヤーで風船が浮き続ける
同じようにドライヤーで下から上に空気の流れを作ってカップ麺(今回はどん兵衛)の容器を近づけると、カップ麺の容器も浮き続けました。空気の流れを作ることで、ものが動いたり浮いたりすることを体感しました。
■ドローンが飛ぶ仕組みに触れよう!
空気の流れについて触れたところで、ドローンについている4枚のプロペラがこのような空気の流れを生み出して飛んでいることを知るために、身近な材料でできるプロペラを飛ばす科学工作を行いました。
※プロペラを回転させて飛ばす身近なものでできる科学工作
割りばしの先端にプロペラをつけ、ひもをぐるぐる巻いて引っ張ることで割りばしを回転させるとプロペラが回り、プロペラが遠くまで勢いよく飛んでいきます。子どもたちは、それぞれ好きな形にプロペラの形をアレンジし、誰が一番よく飛ぶかを競っていました。
プロペラをひねってみたら飛び方は変わるのか、プロペラの枚数を増やしたら飛び方は変わるのか、プロペラを左右非対称の形(例えばイチゴの形)にしたら飛ぶのかなど、自由に試行錯誤していました。たくさん飛んだ時に「見て!こんなプロペラの形にしたら飛んだよー!」と元気に報告してくれるのがとても嬉しかったですし、私自身も子どもたちの“こうしたらもっと飛びそう”というアイディアが勉強になりました。
■実際にトイドローンを飛ばしてみよう!
プロペラが回ると空気の流れができてドローンが飛ぶということを知ったうえで、株式会社A.L.I. Technologiesにご提供いただいたトイドローンを実際に飛ばし、ひとりひとりに操縦していただきました。
※子どもたちとトイドローンを飛ばす五十嵐美樹
操縦した時のプロペラの動きの変化を見ながら、上下左右に自由に動かしていました。トイドローンは軽量で操縦がしやすく初心者や子どもたちでも簡単に飛ばすことができるため、みんな夢中になって飛ばしていました。
なかにはすでにトイドローンを飛ばしたことがある子どもたちも何人かおり、トイドローンを一回転させるなど私よりも上手に操っていて大変驚きました。一回転させるにはどのプロペラをどれくらい回してどのような空気の流れを作ればいいかなど、みんなで一緒に考えて観察し盛り上がりました。
※子どもたちとトイドローンを飛ばす五十嵐美樹
■まとめ
今回の体験をとおしてトイドローンを飛ばすドローンレースやドローンを作る側に興味を持つきっかけになればと思い、本プログラムを組み立てました。ご参加者のなかにはすでに飛ばしたことがある子どもたちも何人かいて驚いたのですが、飛ばしながら一緒に原理について考えたり試行錯誤したりことでより記憶に残る体験を作り出せていれば嬉しいと思いました。
今回の実験教室にご参加いただいた皆様、トイドローンをご提供いただいた株式会社A.L.I. Technologiesの皆様、ありがとうございました!
■株式会社A.L.I. Technologies
▶公式ホームページ:https://ali.jp/
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